井原線を運行する第三セクター・井原鉄道(井原市)は1日、2013年度の利用状況をまとめた。沿線の路線バスが廃止・減便した影響で、利用客数は前年度比9・6%増の109万8368人。伸び幅は1999年の開業以来、最大となった。 内訳は定期券利用客が71万1960人(9・9%増)、定期券を除く一般客が38万6408人(9・1%増)。 定期客のうち通学は40万3200人(12・6%増)、通勤は30万8760人(6・5%増)。路線バスを運行していた井笠鉄道(笠岡市)が12年10月に経営破綻し、井原線と競合していたバスの岡山・矢掛―倉敷間は廃止、井原―福山間は大幅減便となったため、通勤・通学客を中心にシフトしたとみられる。 一般客も、12年度に値引きした休日乗り放題切符の販売が2万2650枚(24・2%増)と好調で、利用を伸ばした。 運輸収入は5・8%増の2億9995万円。3月には消費税増税前の定期券