中国浙江省・上虞市にある竹洞湖で最近、大きなナマコのようにも見える謎の水中生物が大量発生し、住民を困らせている。専門家は、真菌など微生物の「複合体」で湖水の富栄養化が原因とみている。生活排水などの流入で水が汚染され、正体不明の「怪物」を生み出した可能性がありそうだ。中国紙、南方都市報が28日までに報じた。 同紙によると、謎の生物は水中では球状で、ゼリーのように柔らかい。表面にいぼのようなものがあり、小さな穴が無数にある。半透明で体内に赤い筋が見える。大きいもので小さな洗面器ぐらい、小さいものは大人の拳程度。日光に当てると溶けてしまうという。 謎の生物発生後、湖は変色して臭くなり、湖水で体を洗った住民は全身がかゆくなった。 上虞市の水産技術センターの専門家は「細菌など微生物の複合体で、無数の胞子を持っている」と分析している。(共同) [2010年6月28日23時41分]