日本郵便は今年の元日の年賀郵便物が約4億9100万通(速報値)で、前年よりも34%減ったと発表した。郵便料金値上げを踏まえて、年賀はがきの当初発行枚数を25.7%減らしていたが、想定を超える減少幅となった形だ。正月の風物詩である年賀状は姿を消していくのだろうか。(山田祐一郎)
東京都は7日、小池百合子知事(72)が6日夜に神宮球場で行われたプロ野球の始球式で左膝関節の剝離骨折をし、当面の公務を自宅などからテレワークで行うと発表した。全治2カ月と診断されたという。入院はしていない。15日の都戦没者追悼式には出席する予定。
今月中旬、大森駅改札を出てすぐの窓口跡地で、高級生卵の期間限定販売が行われていた。日本の食文化を世界に広めたいと発足した一般社団法人「日本たまごかけごはん研究所」(文京区)がプロデュースする「幻の卵屋さん」だ。代表理事の上野貴史さん(44)が23種の卵を紹介する店内の壁面には、日付と時刻を示すデジタル時計。窓口時代の名残を感じさせる。 上野さんはこれまでに十数カ所の窓口跡地に出店した。「改札近くの目立つ場所で幅広い年齢層が通る。空調が効いて温度管理ができるのもいいですよ」。王子駅と八王子駅に出店した際は駅名標の「王」に「、」が付き、「玉子」駅になった。卵6個を選んで900円と安くはないが、好評で次回は2月1日から大井町駅の窓口跡地に出店予定という。
東京都防災会議による首都直下地震の被害の想定では、都心部で急増する高層マンションでのリスクなど、社会環境の変化を反映した。現状の暮らしに応じた備えを呼び掛けている。(佐藤航)
横浜市西区紅葉ケ丘にある県立図書館について、県教育委員会は、一部建て替え方針を盛り込んだ「再整備に向けた基本的な考え方」をまとめた。来年度からおおむね七年で再整備し、老朽化の対策と収蔵能力の増強を図る。 現図書館は一九五四年に開館。本館(地上二階・地下一階建て延べ約三千平方メートル)と新館(地上四階・地下三階建て同九千百平方メートル)、収蔵庫(地上三~四階建て同三千平方メートル)からなり、建築から六十一~二十七年たっている。開館当時に建てられた本館は、世界遺産登録された国立西洋美術館を設計したル・コルビュジエの弟子である前川国男氏の設計で、建築学会でもモダニズム建築として高い評価を得ている。 再整備では、象徴的な本館は建物を残して内部を改修し、展示スペースや飲食コーナーを設けて人が訪れやすい施設とする。本館裏手にある新館は改修によって、新たに収蔵庫として位置付ける。敷地南側に建つ現在の収蔵
東京理科大(本部・東京)は九日の理事会で、二〇一六年三月末に久喜キャンパス(久喜市下清久)から全面撤退することを決めた。約十三万七千平方メートルの跡地利用については「売却を含め、市の意向を尊重しながら検討したい」としている。田中暄二・久喜市長は「誠に遺憾。キャンパスの利活用を含む将来計画を早期に示すよう理科大に強く求めていく」とコメントした。 久喜キャンパスは一九九三年四月に開校。経営学部と大学院に学生約千百人が在籍する。市は用地取得や校舎建設費などで計三十億円を補助し、道路や下水道など周辺整備に約十億円を支出した。 市や大学によると、一一年に大学側が全面移転の意向を市に伝え、存続を求める市と協議し、一六年四月から二年生以上を神楽坂キャンパス(東京都新宿区)に移すことで合意。だが今年六月、大学は常務理事会で全面移転を決定。中根滋理事長は田中市長に「想定した学生数の確保が困難。一年生だけ残す
トヨタ自動車は水素を使った発電で走り、水しか排出しない燃料電池車(FCV)のセダンを十二月にも発売する。次世代エコカーとして世界の自動車大手がFCV開発を競う中、世界に先駆け市販に踏み切り、新市場を切り開く構えだ。 発売するFCVは一回重さ五キロの水素補給で五百キロ以上の距離を走行できる。水素ステーションの整備が進む東京、名古屋、大阪、福岡の四大都市圏で先行して売り出す。かつて一億円以上といわれた価格は一千万円を切る予定。補助金などが受けられれば購入価格はさらに低下する。国や地方自治体、環境問題に関心の高い企業や富裕層の購入を見込む。十二月から車両を生産し、当面、月五十台前後を生産する見通し。
就職難や非正規雇用の増加を背景に、学生時代に借りた奨学金の返済滞納者が増えている。千葉市の男性(25)もその一人で、返済ができずに自己破産に至った。関係者からは制度の問題点を指摘する声も出ている。 (白名正和) 男性は高校卒業後、都内のアニメ専門学校に入学する際、日本学生支援機構を通じ、奨学金を借りた。共働きの両親の月収三十万円では、進学できなかったからだ。 一年半ほど通ったが、父親が親戚から借りた約二百万円の返済に奨学金を充てざるを得なくなり、学費がなくなって中退。利子を含めて借りた奨学金約三百万円が負債として残った。その後、警備会社でアルバイトしたが、月十数万円の手取りでは返済は進まなかった。 一〇年六月、コンビニ店のオーナーから「ゆくゆくは店長にするから」と店の仕事に誘われた。仕事は見つかったが、父親が男性名義で百万円以上の借金をしていたことが新たに分かり、借金は五百万円近くに膨らん
校内に設置された鉄道車両などを見学する中学生や保護者ら=5月25日、東京・上野の岩倉高校で(淡路久喜撮影) 鉄道好き少女よ、大志を抱け-。日本最古の鉄道学校として知られる私立の男子校「岩倉高校」(東京都台東区)が、来春から男女共学になる。開校百十八年目の「門戸開放」は少子化社会を見据えての決断だが、女性鉄道ファンの裾野の広がりも反映している。鉄道業界で働く女性が増えていることも後押しした。 (中山岳) 「こんな設備があるなんて」。室内のスクリーンで、特急電車の運転台からの風景映像が流れる。五月末、岩倉高校が開いた本年度最初の校内見学会。実習室にある実物の電車の車体や運転台を目にして驚く中学生の男子生徒に交じり、女子生徒が食い入るように見つめる。 その一人で、新宿から来た中学三年生の沢田凜(りん)さん(14)は「絶対に進学したい」と第一志望宣言。「小学生のころから電車に乗るのが好き。将来は車
足立区が不名誉な記録を返上した。昨年の区内の刑法犯認知件数(速報値)は三十七年ぶりに一万件を下回り、二年ぶりに都内ワーストを脱却したと、区が十日発表した。自転車盗の件数を大幅に減らしたためで、区の担当者は重点目標の達成に「ほっとした」と安堵(あんど)の表情。新たなワーストは新宿区になった。 (土屋善文) 足立区によると、昨年の刑法犯認知件数は九千百四十一件。前年の一万三百六十三件から千二百二十二件減った。区内の件数は二〇〇六~〇九年まで都内でワーストだった。一〇年に一度脱却したが、一一年に再びワーストに逆戻り。このため、区は治安対策に力を入れてきた。 特に自転車盗対策に力を入れた。区民の自転車の鍵を防犯性の高いシリンダー錠に無料交換する取り組みや、区営駐輪場などで無施錠の自転車に区職員が勝手に鍵をかける「愛錠ロック大作戦」などを展開。昨年の自転車盗の認知件数は二千八百二十八件で、前年に比べ
立飛ホールディングス(立川市、村山正道社長)を中核とする立飛グループは十三日、三井不動産(中央区)と共同で、大型商業施設「ららぽーと」を立川市高松町に建設すると発表した。多摩モノレール立飛駅そばの所有地に建て、二〇一五年春の開業を目指す。 (北爪三記) 立飛ホールディングスによると、計画地は、グループ企業が経営する「タチヒゴルフ練習場」の一帯。敷地面積は九万二千平方メートル、売り場面積は五万九千平方メートル。約三千二百台分の駐車場を備える。両社で今夏、共同事業を進める基本協定書を締結した。ゴルフ練習場は来年九月末まで、営業を続ける。 立飛グループは、東京証券取引所二部に上場していた立飛企業と新立川航空機が、経営陣による自社買収(MBO)を活用して非上場化した後、グループ内組織を再編した。この二社が所有していた土地を含め、一体的に開発を進める。
東京都世田谷区弦巻五の民家脇の区道で、毎時二・七〇七マイクロシーベルト(〇・〇〇二七〇七ミリシーベルト)の高い放射線量が測定された。世田谷区が十二日、発表した。東京電力福島第一原発事故の影響とみられ、文部科学省が福島県内の学校の校庭の安全の目安に設定した毎時一マイクロシーベルトの二・七倍に当たる。区は「通行するだけでは健康に影響はない」としているが、現場は小学校の通学路になっており、付近に幼稚園や保育園もあることから、近づかないようカラーコーンを設置した。 現場は住宅街で、民家の敷地内の樹木が道路側に張り出す形で茂っている。敷地内に雨水の流れが集まりやすい部分があったとみられ、区は原因箇所を特定した上で除染を行う。現在、測定地点に囲いを設け、登下校時は職員らを配置し、児童らが近づかないよう指導している。 区は今月三日に住民グループから「自分たちが測定器で測ったら高い値が出た」との情報提供を
日立造船は九日、モーターなどの動力を使わず、津波の水の力で自動的に壁が起き上がる新型の陸上防波堤の受注を始めたと発表、報道陣に製品を公開した。東日本大震災を受け、津波対策の強化を急ぐ自治体や企業からの受注獲得を目指す。 海岸沿いや海に近い建物の近くに伏せた形で設置。起動する際の人による操作が不要なため危険が減るほか、普段は人や車の行き来を妨げない利点もある。同社は、同じ原理を使う海底設置用の防波堤も開発している。 同社堺工場(堺市)で公開されたのは、幅二・七メートル、高さ一メートル、厚さ七・五センチの小型タイプ。鋼鉄製で内部に特殊素材を使用し、壁の下に水が入ると浮力を利用して起き上がる。高さは四メートル程度まで変更が可能。価格は一平方メートル当たり百五十万~三百万円になるという。小型タイプは、集中豪雨の洪水対策でも活用を見込む。
岡山県警は19日、嘱託犬審査に挑戦していたシバイヌ「二葉」(雌、5歳)が合格した、と発表した。県警によると、シバイヌの嘱託犬は全国初。行方不明者の捜索などに活躍する「特殊犬」として8月1日の委嘱式から約1年の契約で任務に就く。 6月の審査会では過去に2度失敗していた草むらでの捜索にも成功。小さな体で元気に駆け回った。 訓練士の久戸瀬邦子さん(41)は「二葉は走り回るのが好きなので、広い範囲の捜索でも頑張ると思う」と意気込んだ。
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