古くから、「出前」といえばおそば屋さんだが、もうひとつの定番と言えば「宅配ピザ」だろう。日本に初登場したのが1985年。今では宅配ピザのオートバイは、すっかり街の風景に溶け込むほどにまでなっている。 とはいえ、頻繁に利用している人は思ったよりも少ないのではないか? 近所にスーパーや飲食店が充実している人や、ひとり暮らしだと、なかなか頼む機会も少ない。だが、大きな理由のひとつとして、その価格設定もあるはずだ。 Mサイズで2000円前後ともなると、ちょっとしたぜいたく品。ピザ大国・アメリカ人の反応をネットで見ると、その値段に驚いていることも多い。 「世界一高い」ともいわれているこの価格設定について、飲食コンサルティングを行なうシェアハピネスの白根智彦氏に聞いてみた。 「確かに、ピザの原価は本来それほど高いものではありません。例えば、生地を工場で大量に作る宅配ピザの2000円くらいのマル