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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/tokyoeye (15)

  • 「とても残念」な日本...クリスマスツリーに「星」を飾らないのは異文化への無理解だ

    <クリスマスやハロウィーンなどへの理解の浅さは、日でニセ着物を着て寺社で騒ぐ外国人観光客と同じでは?とイラン出身の日人である石野シャハラン氏は指摘します> 日でもクリスマス商戦がにぎわいを見せた。どこに行ってもクリスマスツリーが飾られている。大きいもの小さいもの、豪華なもの、オーナメントの色に凝っているもの、子ども向けにかわいらしく飾っているものなど、日のツリーはなかなか趣味がいい。だが毎年気になることもある。一番上に星が飾られていないツリーが多いのだ。 クリスマスを年末の楽しいイベント、クリスマスツリーを素敵な飾りとしか思っていない人には、ツリーのてっぺんに星があろうがなかろうが気にならない。 だが、誰もが知っているようにクリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日であることに加えて、ツリーの星は、ベツレヘムの空に輝いてキリスト誕生を東方三博士に知らせた星を表していて、クリスマスツ

    「とても残念」な日本...クリスマスツリーに「星」を飾らないのは異文化への無理解だ
  • 日本は働き手の「やる気」で世界最低...石破首相、「無気力ジャパン」をどうしますか?

    <石破首相は「幸せな日を取り戻す」と言うけれど...頑張って働くことに価値を感じない若者たちが増えているなか、それは可能なのか?> 10月、日は新たな首相を迎えた。9月の自民党の総裁選では、決選投票に残った2人の候補者に5分間ずつのスピーチの時間が設けられたが、そのスピーチで石破茂氏は60年前の故郷の夏祭りのことを話し「今ほど豊かではなかったかもしれないけれど、大勢の人が幸せそうでした。もう一度そういう日を取り戻したいと思っています」と訴えかけた。 私はこの言葉が非常に気になった。60年前とは1964年、高度経済成長期ど真ん中で東京オリンピック開催の年だ。戦後復興を果たし、これから日が豊かになっていく時代で、現在よりは貧しかったが、人々は夢と希望に満ちあふれていたことだろう。 私にはドイツに何人か親戚や友人がいるが、彼らから「最近のドイツの若者は働かない」とよく聞く。SNSの影響で

    日本は働き手の「やる気」で世界最低...石破首相、「無気力ジャパン」をどうしますか?
    laislanopira
    laislanopira 2024/10/24
    経営者がやる気を殺いでいる
  • ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオススメしません

    <ここ2~3年、ブームになっている「ガチ中華」。店員に日語も通じない「場の中華料理」とのことだが、中国人にも、日人にも、私は警鐘を鳴らしたい> 日の「ガチ中華」ブームに違和感を覚えている。この言葉、2022年の新語・流行語大賞にノミネートされ、ここ2~3年で広く知られるようになった。 半ばチャイナタウン化している池袋には、そのガチ中華のフードコートが3つもある。「いつかべてみたい!」「友人に連れて行ってもらい、ガチ中華デビューした」、そんな日人も増えているようだ。 でも正直、いわゆるガチ中華を私はおすすめしない。 ガチ中華は、一般には「日人の好みに合わせて作られたものではなく、中国人が実際にべている場の中華料理」を指すとされる。炒飯(チャーハン)や餃子(ギョーザ)、ラーメンなどが中心の「町中華」と対になる概念、なんて説明もある。 実際に行ったことのある人なら分かると思うが

    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオススメしません
  • 「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの文化」をジョージア人と分かち合った日

    <日ではなぜ「最後」がこれほどに大切にされているのか。ジョージア人が「ユーロ2024」で大泣きした理由と「最後」の深い意味について> 3月26日、サッカー・ジョージア代表は今年の欧州選手権(ユーロ2024)の予選プレーオフ決勝でギリシャ代表を下し、大会初出場を決めるという歴史的快挙を成し遂げた。 ジョージアはもともとスポーツ大国であり、かつてソ連代表として多くのジョージア人が活躍していた。最近では、アメリカの総合格闘技の最高峰UFCでのジョージア人ファイターや、日の大相撲での元大関・栃ノ心などジョージア人力士の活躍は皆の知るところだ。 しかし、スポーツの強さは国の安定と無関係ではない。特にチームスポーツはその傾向が顕著になる。それは国家がいかに選手を財政面でサポートできるかに依存するからだ。そのためソ連崩壊後にジョージアはチームスポーツで苦しんできた長い歴史がある。 そんななかで20

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  • 日本のテレビは幼稚なのに、専制国家イランは政府批判を堂々放送...違いはどこから?

    <低俗なバラエティーやドラマ、素人起用のワイドショー...日には見るに堪えないテレビ番組が多い一方、イランでは弾圧されつつも政府批判を放送し、硬派な社会派ドラマも人気だ> 私は日に住んで22年にもなるが、いまだに慣れないのは、英語で話しかけられることでも、役所で在留カードを見せろと言われることでもない。テレビ番組がどうしようもなく幼稚であることだ。 スイッチを入れれば、べ歩き番組、たくさんの芸能人が大騒ぎするバラエティー、若いタレントが演じる能天気なドラマ、専門家でもない芸能人や元スポーツ選手が時事問題にコメントするワイドショー。テレビは娯楽だから楽しければいいじゃないかという意見もあるし、硬派な報道番組もあると言う人もいるが、いかんせん幼稚で見るに堪えない番組が多すぎる。 ちまたでは旧ジャニーズ事務所における性加害問題が大きな話題になっているが、結果的にこの問題が長年にわたり放置さ

    日本のテレビは幼稚なのに、専制国家イランは政府批判を堂々放送...違いはどこから?
  • 「マスク着用社会」は非常にマズい...今すぐ外すべき、これだけの理由

    マスク着用がこのまま定着してしまったら、若者たちが担う未来の日社会は一体どうなってしまうのか> 日政府の新たな方針発表により、3月13日からついに正々堂々とマスクを着用せずに生活できる日々が戻ってきた。私は混み合った電車や病院など感染リスクの高い場所以外では、マスクをしないで過ごしている。 ところが、予想を上回る数の人々がマスク生活を続けている(13日の品川駅では約9割の人がマスクを着けていたという)。感染リスクのある場所だけでなく、周りに誰もいない道路を一人で歩いている人までマスクをしている。花粉症のせいかとも思ったが、どうやらそれだけが理由ではない。日で花粉症を持つ人は人口の約半分だし、花粉の飛ばない雨の日まで皆マスクをしているのだから。外国人の目には、日だけがコロナ感染の真っ最中のように見えるだろう。非常に奇異だ。一体どうしてまだマスクを着けているのか? 私は周囲の人々に、

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  • 海外で高く評価される日本の「ボロ布」文化...家電にもその精神を生かすべき

    <欧米では電化製品などを「自分で修理する権利」が制度化へ動きだしているが、この分野について日はまだまだ後進国> 「これ、例の宝物」。長い間会っていなかった京都の友達がカフェのテーブルに真結びしてある風呂敷包みをポンと置いた。裁縫師をやっているということもあって、彼女は風呂敷がよく似合う。結びを解いてみると、布の切り端がたくさん詰まっていた。色とりどりで素朴な美しさもあるが、ボロいとも言える。......これが宝物? 切り端はある年配の女性に丸ごと譲ってもらったものらしい。戦後を日の雪国で過ごしてきた方。 衣服やその材料が手に入りにくい状況下で、女性たちは使い古した着物や羽織、掛け布団などを米のとぎ汁に漬け置いた後、分解してはその切り端を使って継ぎはぎすることで、あらゆる布製のものを直したり、また新たに作り上げたりしてきた。その風呂敷に包まれていたのは、そういう大切にされてきた「ボロ布」

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  • 行動経済学の「理論」が当てはまらない、日本社会の「特殊すぎる」事情

    <人々の行動を「操作」しようとするナッジ理論だが、すでに過剰なほど父親的温情主義にあふれた日では「もう結構」と反応されてしまう> 神社のない山道で、5~6基の小さな鳥居が立っているのを見たことがある。こんな所にも神様が? これは知る人ぞ知る、各地で行われているポイ捨て対策だ。神社の周りにごみを捨てる日人はまずいないという事実を良いことに、神域ではない山道で神社を連想させ、ごみを減らそうとしているわけ。こういう「なんちゃって鳥居」はそれなりに効果があるらしい。 人間の心理を応用した、なかなか良いところに目を付けたと思う対策だが、同時に複雑な心境に襲われる。これ、人間版の「よけペットボトル」なのでは? 宗教観で人を操作して当にいいのか。 操作と言えば、ノーベル経済学賞受賞者のリチャード・セイラー教授らが提唱した「ナッジ理論」。ナッジとは「肘で軽く突く」という意味の英語で、政策上のメカニ

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  • ウクライナ「報道」でも目立つ、ワイドショーでの適当で無責任なコメントたち NEWSWEEK

    <良い報道には現地の取材だけでなく解説や分析も必要だが、「タレント」の能力を超えた問題についての発言が「報道」と受け取られる危険性を認識すべきだ> ニュース番組でもない、娯楽番組でもない、ハイブリッドな日テレビのワイドショーを初めて見たときにはとてもびっくりした。なぜなら、多くのレギュラー出演者(タレントや弁護士、大学の教授など)はどんなニュースであっても、どんなテーマであっても迷いなくしゃべる。 表現の自由は大事だから、誰が何についても、自分の意見が言える環境を確保するのは重要なことだ。ただワイドショーに出演するタレントなどは自分の意見を述べることだけでなく、どこかの状況を説明したり何らかの事件の原因について仮説を立てたりすること、つまりほぼ事実として説明する役割を担っている。 話すのがうまく影響力のある人が説明すると、その内容を信じてしまう視聴者がいる。テレビ以外の媒体であまり情報

    ウクライナ「報道」でも目立つ、ワイドショーでの適当で無責任なコメントたち NEWSWEEK
  • 日本の皆さん、習近平は「シー・チンピン」でなく「しゅう・きんぺい」でお願いします

    <書籍や雑誌、テレビ番組の字幕で「中国人名の現地読み(中国語読み)」がよく使われている。リベラル派による配慮なのかもしれないが、できればやめてもらいたい> 最近、散歩中のご近所さんに会って長々と立ち話をしていた際に、少々困ったことがあった。 浅田次郎の中国歴史小説が話題に上ったのだが、彼女がどの登場人物のことを話しているのか、さっぱり分からなかったのだ。 「ヅチンチヨンに攻め込んだリイヅチヨンが......」 何度か聞き返して、ようやく「紫禁城に攻め込んだ李自成(明朝を亡ぼした農民反乱軍の指導者)」のことだと分かった。 日の書籍や雑誌、テレビ番組の字幕で「中国人名の現地読み(中国語読み)」がよく使われている。ニューズウィーク日版でも例えば、習近平に「シー・チンピン」とルビが振られているが、あれである。 日中国歴史小説が大好きな私は、これまで井上靖や水上勉、陳舜臣らの作品を数多く読ん

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  • 孤独を好み、孤独に強い......日本人は「孤独耐性」が高すぎる

    <日の「孤独・孤立対策担当室」設置が海外で話題になった。用事がなければ親に電話もせず、1人でデスクランチをし、1人で映画を見たり、1人旅をしたりする。仕事の後も休日も、1人で過ごす日人が多いことに驚く> 2月19日、内閣官房に「孤独・孤立対策担当室」が設置された。だが日ではあまり大きなニュースにならずSNS上でも話題にならず、恥ずかしながら私もイラン人の友人から知らされるまで知らなかった。海外ではニュースになっていたというのに。 私が日人に対して持つ印象の中でトップ3に入るものの1つが、日人は孤独を好み、孤独に強い、ということだ。仕事の後も休日も1人で過ごす人が多いことに驚く。1人暮らしでも用事がなければ親に電話もしないし、たまに電話しても長電話するでもない。1人で外チェーンでべたり、1人でデスクランチをしたり、1人で映画を見たり、1人旅をしたりする。 人生の半分近くをイラン

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  • 安倍首相の辞任で分かった、人間に優しくない国ニッポン

    <持病が悪化して辞任を表明した安倍首相に対して、日の世論の論調は冷たすぎる> 安倍晋三首相が辞意を表明した。次の首相は誰になることか。この号が発売になる頃にはもう決定していることだろう。 安倍首相の持病である潰瘍性大腸炎が悪化しているらしい、というニュースが流れてから、前回2007年に総理が辞任したときと同様に潰瘍性大腸炎についての解説がマスコミで流れるようになった。 私事ではあるが、私の娘にも消化器の慢性疾患があり、発病してから定期的に通院している。特効薬もなく、事内容を調整する対症療法のみで、完治した例はないと医師には言われている。何度か悪化して入院もした。病棟の同じ階には消化器の疾病で入院している子どもたちがたくさんいて、その中の多くは、安倍首相と同じ潰瘍性大腸炎や、大腸以外にも潰瘍が広がるクローン病を患っている子どもたちだった。 マスコミで解説されているように、これらの病気はい

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  • 日本政府のコロナ「鎖国」は在住外国人への露骨な差別では?

    <他国にならって厳しい入国制限を実施した日政府だが、在住歴や渡航歴を見て入国許可を決めるのではなく、国籍で判断していることは問題だ> 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、多くの国々では一時的に「ロックダウン(都市封鎖)」が実施された。母国であるフランスもそうだった。日政府は「都市封鎖はしない」「ロックダウンはしない」と強調したが、ほぼ完全な「鎖国」をした。2月から、中国をはじめ外国からの入国制限を次々と厳しくし、6月末の時点で入国拒否の対象は111カ国・地域まで拡大。水際対策が行われている。 今もこの鎖国体制が続いているが、日に住んでいる多くの外国人にとっては大変な状況だ。なぜならばプライベートでもビジネスでも、いったん海外に出てしまうと日に戻れないからだ。母国で病気になった親の介護の目的で一時的に日から離れ、日に戻ることができない外国人が数十人はいる。多くの国の在日大使

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  • コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

    <社会のための行動がひいては個人の幸福につながる──日の国民や社会は感染予防に積極的に協力するものだと思っていたが> 日で新型コロナウイルスの影響が出始めて随分たつ。近隣国に発生源の中国があるため、欧米よりもずっと早い1月末から懸念が報道されてきた。だが私はこれまで日人のコロナ対応を見て、その危機感のなさと社会貢献意識の低さに少し啞然としている。 まず始まりは、企業のテレワーク推進と学校休校からだった。 感染を広げないために企業は社員に家で仕事をさせよう、休校のため家にいる子どもの世話をする保護者を支えよう、子どもをなるべく家に居させよう──。社会のための行動、それがひいては個人の幸福につながると思えれば、企業や社会は積極的に協力するはずだ。 だが残念ながらそうはならなかった。企業はテレワークを渋り、働く親は子どもを学童保育や保育園に預ける。テレワーク中の親も子どもが家にいるのは負担

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  • 韓国への同情と嫌悪、中国出身の私が新大久保で見つけた「日本人らしさ」

    <直接交流を持てば韓国の人々には親近感を覚えるが、政治になると話は別。繰り返される日韓対立の中、私の気持ちも移り変わってきたが、最近の嫌韓報道を見ていると......> 日にやって来たのは1987年の春先。埼玉で下宿した1年間とドイツに留学した1年弱を除き、30年間、住まいはずっと東京だ。それが理由かは分からないが、このコラムを書かないかと声が掛かった。 断る理由はない。喜んでその申し出を受けた。が、問題は大事な1回目のネタをどうするか。悩んだ揚げ句、住まいが韓流の聖地である新大久保に近いこともあり、「対韓観」をテーマにしようと決めた。 日の大学院を修了し、2008年から通訳・翻訳の派遣会社を経営している。その傍ら、取材のコーディネーターやテレビ番組のコメンテーターとして、多くの報道現場に出向き、番組制作にも携わってきた。その中で韓国人や在日コリアンと関わることも少なくない。 直接交流

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