スタートアップとは何か?と問われたら「資金調達をする生き物」と答えるのがひとつの回答かもしれません。何者でもない、価値もない、そんなアイデアだけの段階に多額の評価(プレミアム)を付けて未来を先取りする。この「金」の流れを見ることがスタートアップウォッチャーとしてのひとつの仕事になります。このコーナーでは、その基本となる各社の調達の動きと出口戦略をデイリーニュース、コラムなどで紐解いていきます。誰がどこから出資を受け、誰がそれを買うのか。後に続くスタートアップにとってもヒントになるはずです。
5月25日にOpen Network Labの主催で「Onlab Growth Hackers Conference 2013」が開催された。DropboxやAirbnbなど、世界規模でのグロースハックを手がけたスペシャリスト達が、それぞれのユーザー獲得の経験・事例を共有した。 プロダクトを利用するユーザ動向データを解析し、プロダクトの改善・改良を迅速に行っていくシリコンバレーで今最も注目の役割である「Growth Hacker(グロースハッカー)」について語られたセッションの模様をレポートしていく。 Gustaf Alstromer氏-Airbnb社 Product Manager, Growth- Airbnbのグロース部門におけるプロダクトマネージャーのGustaf Alstromer氏。 Airbnb以前は、2007年よりY Combinatorのプログラムへも参加しているモバイル
Image Credit:Zoom 4月2日「Zoom」の3月のデイリーユーザー数が発表されました。3か月前の12月に達成していた1,000万から2億ユーザーへと急成長を遂げていると報じられています。一方、Microsoftの「Skype」も先月比70%増の4,000万ユーザーまで成長を示しています。 いずれも膨大なユーザー数とはいえ、ここにきてZoomが圧倒的な存在感を示し始めました。なぜZoomがSkypeより多くユーザー数を集められているのでしょうか。結果論として「高いスイッチコスト」が挙げられます。 Web会議サービスとしてのZoomは、得意先や社内で会議ツールとして一度導入され、利用がデフォルト化してしまうと抜け出すことが比較的難しいサービスです。なかでも社外の人との会議ツールとしてZoomの利用を勧められた場合、断ることは難しいでしょう。 ユーザー情報登録が必要なSkypeを利
インドネシアのスタートアップメディア「DailySocial」、eスポーツに特化したニュースプラットフォーム「Hybrid」をローンチ <情報開示> DailySocial は THE BRIDGE のメディアパートナーである。 e27 は DailySocial から新たなメディアとして「Hybrid」が誕生したと聞きつけ、同社の共同設立者 Rama Mamuaya 氏のもとを訪れた。 昨今の e スポーツ人気に応じて生み出された Hybrid は、消費者と業界関係者両方に向けた情報を提供する。 Mamuaya 氏はこのように語る。 これは社会とテクノロジーをつなぐというビジョンに沿って運営を続ける、という DailySocial で行ってきたことのようなものです。Hybrid では、ニュースを通じて、e スポーツのコミュニティとテクノロジーをつないでいきたいのです。 Mamuaya 氏
世界最大のビットコインマイニング企業Bitmain(比特大陸)、香港でのIPOを申請——調達額は、FacebookのIPOを超える規模に Image credit: Bitmain(比特大陸) Bitmain(比特大陸)は、香港証券取引所での新規株式公開(IPO)を正式に申請した。 先月には、北京を本拠とするビットコインマイニングの巨人である同社が1,800万米ドルを調達した Facebook を上回る IPO を計画していると伝えられた。IPO が成功すれば、Bitmain の時価総額は400~500億米ドルのレンジとなる。同社は8月4日に10億米ドルのプレ IPO の投資を登録し、昨日には目論見書を発行した。 これによると同社の今年上半期の純利益は7億4,270万米ドル、前年同期比で約8倍増だった。今年上半期の収入総額は28億米ドルだった。同時期、マイニング機器の販売収入は、全収入の9
Image : GotCredit 勉強会などに登壇させていただいていた頃、「どうやってスタートアップの情報収集をされているのですか?」と聞かれることがあります。 その都度できる限りお答えもしているのですが、ウェブ上にあまりスタートアップニュースに関しての効率的な情報収集法をまとめた記事がないこともあるので、本稿では筆者がお勧めするスタートアップメルマガによる情報収集術を紹介しようと思います。主に短時間で情報をキャッチアップしたい方の参考になれば幸いです。 Launch Ticker 最初にご紹介したいのが、先日取材したエンジェル投資家、ジェイソン・カラカニス氏が運営する「Launch Media」のニュースメルマガ「Launch Ticker」です。 優れた起業家は“正しい人”を選ぶ ーーUberの初期投資家が語る、シードスタートアップへのアドバイス 編集部が10〜15記事ほどのスタート
メルカリは10月18日、カスタムカーコミュニティ「CARTUNE」を運営するマイケルの完全子会社化を発表した。簡易株式交換によるもので、最終的な株式交換の日程は11月8日を予定している。マイケルの株主には普通株式1株に対してメルカリの普通株式194.83株が割当られる予定。39万2582株をメルカリ株価3820円で交付するとしているので、マイケルの企業評価は概算で約15億円になる。 参考記事:カスタムカー好きが愛車自慢するコミュニティ「CARTUNE」運営が1.1億円調達、ミクチャを作った福山氏が創業 運営するマイケルの創業は2016年12月。ソーシャルランチを創業してDounutsに売却したのち、10代を中心に大ヒットした動画コミュニティ「MixChannel」をプロデュースした福山誠氏が立ち上げた。 今回開示された資料によれば、創業者の福山氏が約42%、前回調達時に出資した経営共創基盤
中古車個人間売買マーケットプレイス「Ancar」は10月29日、ベクトル、AGキャピタル、クロスベンチャーズおよび複数の個人投資家を引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は総額4億円。出資比率などの詳細は開示されていない。 Ancarでは中古車販売を個人間取引にすることで従来かかっていた大きな中間コストや消費税などの負担をカットする。一方で個人間取引で不安が残る購入前点検や取引時の決済や輸送、名義変更やアフターケアといったフリマアプリでは対応できないサポートについてはAncar側が提供するもう一つの整備工場マッチングサービス「Repea」で対応する仕組み。 <参考記事> 中古車流通の改革を目指してーー自動車整備業のクラウドソーシング「Ancar」がCAVから資金調達 調達資金で新機能開発や人材採用、マーケティングの強化に取り組む。特に、購入ユーザーに対してのローンやリース
ブロックチェーンで企業の“眠れる資産”を共有してビジネス化ーーKadenaが日本市場参入、創業者語る「企業向けシェア経済」の可能性 本稿は11月18日から20日まで東京ミッドタウン日比谷で開催されるブロックチェーンカンファレンス「NodeTokyo 2018」編集部による寄稿 ニュースサマリ:エンタープライズ向けのブロックチェーンソリューションを提供するKadenaは11月19日、日本市場への本格的な参入を表明した。Kadenaはスマートコントラクト言語「Pact」を中心に、パブリックブロックチェーン「Chainweb」とプライベートブロックチェーン「ScalableBFT」を提案する。 ニューヨーク拠点で創業は2016年。JPモルガン内のブロックチェーン研究グループを率いていた技術者、Stuart Popejoy (スチュアート・ポープジョイ)氏とWill Martino(ウィル・マティ
ウィンクルがプライマルキャピタルから資金調達、彼らが始める「デジタルコミュニケーションロボット事業」って何? 左から:ABBALabの小笠原治氏、ウィンクルの武地実氏、プライマルキャピタルの佐々木浩史氏 ネット接続型ハードウェア・スタートアップのウィンクルは2月9日、プライマルキャピタルを割当先とする第三者割当増資の実施を発表した。調達した金額は2000万円で払込日や株式割合などの詳細は非公開。またこれに伴い、デジタルコミュニケーションロボット事業を開始するとしている。 ウィンクル代表取締役の武地実氏によれば、同社が掲げるデジタルコミュニケーションロボット事業は、近年動きの激しいInternet of Things(モノのインターネット・以下IoT表記)文脈のひとつで、ネット接続型のハードウェア、特にスマートハウスやロボットといったカテゴリにおけるインターフェース・ビッグデータ関連サービス
言語圏の違うユーザー同士がお互いに言語を添削しあえるソーシャルネットワークLang-8は5月14日、OpenNetworkLab DemoDay Spring 2013 の壇上で、3カ月に渡るアクセラレーションの成果を発表した。 京都大学の学生ベンチャーが2007年に創業した手作りのサービスは、新しいチーム、新しいデザインを纏い、次への展開をみれるまでに成長していた。 ユーザー数は現在約60万人、217の国で利用されていて、アクセスの7割が日本以外の海外。OpenNetworkLab(ONL)に入るまでも月間で15,000人ほどの会員登録があったそうだが横ばい。次の成長を求めたLang-8代表取締役の喜洋洋氏が決断したのは、拠点となる京都を捨てて、東京に出てくることだった。 2013年1月に開始された第6期OpenNetworkLabのプログラムに応募、約100組のチームから選出された3枠
Socket代表取締役の安藤祐輔氏 スマートフォン向けのEC販促サービス「Flipdesk」を運営するSocketは1月20日、B Dash Venturesを割当先とする第三者割当増資の実施を発表した。シードラウンドで調達金額は非公開。また、これと同時に元ミクシィ代表取締役の朝倉祐介氏を戦略顧問に招聘したことも合わせて公開している。調達した資金は今後、同社の人材確保およびサービスプロモーションに使われる予定。 Flipdeskはサイトに埋め込んだタグにより、訪問者の行動を解析、来店状況に応じてダイレクトメッセージやクーポンなどを自動的に配信してくれるサービス。2014年9月に正式公開されて以降、東急ハンズやTabioなどをはじめ、100社以上に導入が進んでいる。 またECサイトの他にも人材情報など他分野の利用も実例があるという。料金はプランに応じて初期費用5万円から30万円(※現在はキャ
ECサイトにリアルタイム解析を提供する「KARTE」を開発中のプレイドは7月2日、フェムトグロースキャピタルおよびフェムトスタートアップを割当先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達した金額は1億5000万円で払込日などの詳細は非公開。 またこれに合わせてフェムトグロースキャピタルのゼネラルパートナー、磯崎哲也氏が社外取締役に就任する。同社は調達した資金を元に、現在準備中のサービス開発の体制強化を推進するとしている。 「KARTE」はタグを一行挿入するだけで、従来「1PV、1UV」としか表示されなかったデータをより「人間らしい情報」として表示するリアルタイム解析サービス。下記はそのイメージだ。なお、人物の情報で氏名など個人を特定できる情報については、ECのデータベースと連動するなどのカスタマイズが必要になる。 オンラインでどうしても1トラフィックとして処理しがちだった来店を、よりリ
Above: Sex with the Oculus Rift. Yep, it’s coming. / Image Credit: Lovense The Oculus Riftの仮想現実ヘッドセットはまだ出荷されていないが、アダルト・エンターテインメントの企業らが開発中だと言ってる「大人のおもちゃ」は、仮想現実でのポルノ体験をもっといいものにするかもしれない。 大人のおもちゃメーカーのLovenseとVirtual Real Pornは本日、仮想現実ポルノビデオに「手触りの感覚」を提供することを目的とした提携を発表した。この大人のおもちゃはOculus RiftやSamsung Gear VRなどのVRヘッドセットで動くポルノアプリと連動することになる。 私たちGamesBeatのライター、Jeff Grubbが昨年の6月にリポートしている通り、ポルノはいつでも新たなテクノロジープラッ
credit: daily sunny via FindCC こういう仕事をしていると個別に告発のような情報が届くことがある。大概の場合は匿名で、中には揚げ足取りのようなものもある。 ただ、今回の話は見過ごすと、私も法律違反を無視したことになってしまいそうなので書くことにした。 なお、個別の名称を叩いてほくそ笑む人が出てくるのは本意でないので、対象となったサービスや人物名は伏せる。もしこれを読んで思い当たるフシがあるのなら、改めた方がいいかもしれない。 届いたのはあるスタートアップの募集要項のスクリーンショットだ。そこにはインターンと称していくつかの「給与」が記載されていた。具体的に労働時間がかかれており、それを時間単位で割ると時給で最低労働賃金(東京では記事執筆時点で888円)を下回っていた。つまり、インターンという名称であっても労働者に該当するのであれば最低賃金法違反となる可能性がある
女子向けのキュレーションメディア「4meee!」がどうも好調らしい。 2014年6月に公開された同サイトは、半年経過した段階で月間ユニークユーザーが200万人、ページビューは2500万PVに到達しているという。書いているのはキュレーターと呼ばれるサポートメンバーたちだ。読者モデルや一般の会社員など「いたって普通の」女性たちが現在、130人ほどの体制で毎日40本近くの情報を紡ぎ出す。 そこにはSEOも、まとめ職人のような変わった手法もない。ただ、好きなことを書いてもらうだけなのだという。 正直に言おう。私はこのキュレーションメディアというものに対して大きな違和感を持っていた。なまじっか書くことを仕事にしていると、どうしてもこの「まとめる」とか「キュレーション」という言葉にアレルギーがでてしまう。 しかし、今回4meee!のメンバーに改めて話を聞いてその考えを少し改めることにした。(※もちろん
本稿は招待制のイベント「Infinity Ventures Summit 2014 Fall」の取材の一部である。 ファッションアプリ「iQON」が新商品としてタイムラインに入る、インフィード型のネイティブ広告を発表したのが10月末のことだが、早々にその結果が見えてきたようだ。 <参考記事>:iQONがインフィード型のネイティブ広告「iQON AD」を開始、テストでは獲得で高パフォーマンスを発揮 京都で開催されている IVS の会場でVASILY代表取締役の金山裕樹氏に話を聞いたところ、開始1カ月時点で既にその売り上げ規模は数千万円に到達しているという。状況を詳しく聞いた。(太字の質問はすべて筆者、回答は金山氏) 開始したインフィード型の広告が好調と聞いてます。状況は? 発表したのが確か10月末なんですが、11月一カ月回してみたところ、売上規模で数千万円に到達しました。事業自体は順調に立ち
9月7日の23時頃、イーロン・マスク氏が「Noodles in Shinjuku」というつぶやきと共に歌舞伎町にあるラーメン二郎さんの写真をTwitter上に掲載していました。 電話で歌舞伎町店に問い合わせたところ、つぶやきの時刻あたりに車で6人の外国の方々がやってきたとのこと。その内2人だけが「二郎」を注文されて完食したということでしたが、残念ながらそれがイーロン・マスク氏かどうかは分かりませんでした。 Twitter上では多くの日本人がリツイートし、二郎の店員さんによると「まだイーロン・マスクはいるか」といった問い合わせをした人が何人かいたそうです。 イーロン・マスク氏が共同創業者兼CEOを務めるテスラモーターズ社(TESLA MOTORS)は9月8日より日本国内で「テスラモデルS」の納車を開始するということで、同氏はその記念パーティーのために来日する予定となっております。 Membe
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