世界の民間航空会社で作るIATA=国際航空運送協会は、加盟各社のことしの純利益は、ヨーロッパの信用不安による航空旅客の減少などの影響で、去年の半分以下の30億ドルに落ち込む見通しを明らかにしました。 これは、IATAのタイラー事務局長が、11日、中国の北京で始まった年次総会で明らかにしたものです。 それによりますと、日本をはじめ、アメリカやヨーロッパなどIATAに加盟するおよそ240の民間航空会社のことしの純利益は、30億ドル(日本円でおよそ2390億円)にとどまり、去年の79億ドルから半分以下に落ち込む見通しだということです。 大幅な落ち込みの要因は、ヨーロッパの信用不安の影響による世界的な航空旅客の減少に加えて、原油価格の高騰が続いてきたためだとしています。 IATAでは、このところ原油価格が下がり始め、アジアや南米などの新興国を中心に航空旅客も増えているとして、先行きには明るい材料も