近年、日本に暮らすイスラム教徒が増えるにつれ、教義に則った土葬墓地への需要が高まっている。大分県の別府ムスリム協会は土葬墓地の建設を求めているが、地元の日出町の町長らの反対で難航している。 墓地建設に対する抵抗感の背景には、ネット上で拡散されるイスラム教への誤解があると中国紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は指摘する。 教義に沿って死者を葬りたいという日本のイスラム教徒(ムスリム)の願いが、ソーシャルメディアの敵意の波にさらされている。 2020年9月当時、大分県を拠点とする別府ムスリム協会の人々はムスリムのための土葬墓地建設の許可が同県日出町の行政から、まもなく得られるだろうと考えていた。 だが現在に至るまで、承認は下りていない。同協会の代表ムハンマド・タヒル・アッバス・カーン(57)はそのことを嘆いている。土葬が法律で禁止されていない日本で、自分たちの率直な要望が認められないの
