今年度の新入社員は「管理職志向」が強いことが、産業能率大学の調査でわかった。「管理職志向」の割合は過去10年で最高となり、役職より個人の仕事を重視する「専門職志向」者を初めて上回った。 3〜4月に調査した。対象は全国515人の新入社員で、うち505人が回答した。 「将来の進路としてどのような方向を望むか」との問いでは、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」と答えた新人が全体の44.3%を占めた。「役職には就かず担当業務のエキスパートとして成果を上げる」と答えたのは44.0%だった。 最終目標とする役職は「部長クラス」が19.7%で最も多く、「役員」が18.9%、「社長」が14.9%と続いた。終身雇用を望む新人は71.1%で、前年度に続き70%を超えた。 産能大企画広報課は「かつての就職氷河期世代は能力を身につけて転職や独立をしようとの意識が高かったが、今は転職がう