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2020年1月20日のブックマーク (2件)

  • 「姉は大して苦もなく医者になった。」

    姉は昔から「お勉強」はできるけれど、世間知とか常識とかにはあまり聡くない、いわゆる天然なお嬢さんだった。 小学生くらいの頃から「医者になる」と公言していて、周囲もそれが当然と考えていた。頭がいいのもあったし、なにより勉強に関しては誰より律儀だった。 不真面目な学生だった俺はなんであそこまで毎日真面目に机に向かえるのだろう、と不思議だった。 彼女は県内でも一番といわれる高校(もともと男子校で、姉の入るタイミングくらいに共学化された)に進み、そこでもしゃかりきに勉強に励んだ。 成績も「医学部には普通に入れる」くらいをキープしていたらしい。 俺も親も姉も普通に現役合格するものと思っていた。 だが、落ちた。 姉は気で悔しがっていた。 俺は「やはりお医者さんになるのは大変なんだな」くらいにしか思わなかった。 姉は浪人し、上京して予備校通いを始めた。 そして翌年に私立の医大に合格した。 そうしてつつ

    「姉は大して苦もなく医者になった。」
  • 「Half-Life」はなぜ歴史的な名作なのか

    2004年11月17日、13時過ぎ。僕はその日の授業を自主的に切り上げ、電車で2時間ほどの自宅へと急いでいた。 2004年11月17日、18時頃。ようやく復号化が終わった『Half-Life 2』を起動する。 15年後の今振り返ると、このとき僕の人生は永遠に変わってしまったようだ。『Half-Life 2』がなければ、このような形で『Half-Life: Alyx』と向き合うことはなかっただろう。 出会いから15年が経ち、続編への希望をもう何年も前に捨てていた2019年11月、突如『Half-Life: Alyx』の存在がリークされた。その数日後、ゲームプレイ動画を伴って、わずか4カ月後の2020年3月にリリースされるというニュースが世界中を駆け巡った。発売日が無限に延びていくいわゆる「Valve Time」発動におびえながらも、新作発売の報に胸が躍る。 そんなうれしさを込め、「『Half

    「Half-Life」はなぜ歴史的な名作なのか