2007年の春から夏に掛け、日本で大きな話題になった「セカンドライフ」を覚えているだろうか。セカンドライフは米国リンデンラボ社が2003年に開始したインターネット上に構築した3D仮想空間。ユーザーは、アメリカンコミック風のアバターとなって空を飛んだり、街を歩いたりして仮想空間を移動、その景色を楽しむ。 ものづくりが好きなユーザーは、用意されたツールを利用して住宅、家具、洋服などを自分でデザインできる。世界中の人とのチャットを楽しむことだって簡単だ。仮想通貨のリンデンドルを媒介にした商取引にも注目が集まった。まるで映画『マトリックス』のような、近未来のコンセプトがそこにあった。「ゲーム性の薄い汎用のMMOG(多人数参加ゲーム)」といえば、わかりやすいかもしれない。 祭の後は漆黒の闇夜 一般のユーザーだけでなく、サントリー、ソフトバンク、東芝、富士通など広告宣伝を目的とした大企業も続々とセカン
