第2節 北朝鮮ミサイル発射事案への対応について 平成24年12月12日、北朝鮮北西部沿岸地域の東倉里(トンチャンリ)地区から、南の方角へ「人工衛星」と称するミサイルが発射され、北朝鮮は発射後、「人工地球衛星」を地球周回軌道に進入させることに成功した旨を発表した。 また、平成26年には計6回、平成27年には3月2日に、それぞれ日本海に向けてミサイルを発射した。朝鮮半島情勢をはじめとし、我が国周辺は依然として不安定、不透明な状況が継続しており、今後もミサイル発射を含む動向を注視していく必要がある。 (1) 事前通報が為されたミサイル発射事案 ア 北朝鮮による事前通報 平成24年12月3日夜、国際海事機関(IMO)から、わが国を含むIMO加盟国に対し、北朝鮮当局から「地球観測衛星」(光明星(カンミョンソン)3号2号機)の打ち上げのための事前通報があった。また、12月10日夜、国際海事機関(IMO