2017/5/1 23:00 生島淳 4月下旬、1979年開局のアメリカ大手スポーツ専門チャンネル「ESPN」が、放送関係者の大量解雇を発表した。これは決して、「対岸の火事」ではないのかもしれない……。 文=生島淳 スポーツの視聴環境の変化により広告収入が激減 衝撃のニュースである。アメリカでスポーツ専門チャンネルといえば、「ESPN」だ。テレビでは数々のチャンネルを持ち、ラジオ、雑誌、ホームページも充実している。私もどれだけ情報を収集し、影響を受けたか分からない。 そのESPNが4月26日、スタジオホスト、解説者、記者の大量解雇を発表した。かつての有名選手、私も長年、記事を読んできた記者がそのリストの中に入っていて、衝撃を受けた。 2015年の時点で、ESPNのアメリカ内の契約者は9439万6千世帯にのぼり、これはアメリカの少なくともテレビを1台持っている世帯の81パーセントにあたる。