今春の入学者数が定員を下回る「定員割れ」となった私立4年制大学が全体の47・1%の266校に達したことが30日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。前年度より44校(7・4ポイント)増え、過去最悪の数字を大幅に更新した。定員の半分を下回る危機的な学校は12校増の29校に上っており、地方の小規模大学を中心に、経営難が深刻化している状況が浮き彫りになった。 調査は通信教育部のみの学校や株式会社立の学校を除く4年制大565校、短大360校を対象とした。 調査結果によると、少子化で18歳人口は124万人と前年度より6万人減少しているが、私立4年制大学数は565校と6校増加。総志願者数は306万2825人で、3万9138人(1・3%)増えた。だが、人気は都市部の大学に集中したため、全体の底上げにはつながらず、定員割れの大学は266校と半数近くに達した。このうち、定員の半分も満たせず、補助金