「時代に対応するための医療制度改革法案」が4月にフランスの下院を通過し、夏までには上院でも可決される見通しになった。この法案には、国民の健康維持に国が介入し、規制をかける事例が盛り込まれている。 たとえば「痩せすぎモデル禁止法」は、肥満度を表すBMI値が低すぎる女性にモデル活動を禁じ、違反したエージェントに7万5000ユーロ(約980万円)の罰金と6ヵ月の懲役を科すもの。当該モデルが外国人であっても、フランスで仕事をする際は同法が適用される。拒食症対策の一環だという。 同時に肥満対策も法に盛り込まれ、ファストフード店などのドリンクバーにおける甘味飲料水の提供が禁止されることとなった。甘味料入りの炭酸水やジュースは今後、「お代わり自由」サービスから締め出される。 フランスでは成人の8人に1人が肥満。OECD加盟国では低いほうだが、年々増え続ける傾向にある。甘味飲料水への依存が肥満を助長させる
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