農林水産省は26日、2015年度予算の概算要求を固めた。総額は2兆6541億円で、14年度当初予算より14%多い。輸入農産物に対して国内の畜産業や酪農業の競争力を高めることを柱に位置づけ、関連予算を前年度より約500億円積み増す。 畜産や酪農は後継者不足や輸入飼料の高騰などが課題。このため、畜舎や機械の更新や新規に取得する場合の支援などで新規に160億円を要求するほか、和牛の増産や牛乳の生産を増やすための牛の産み分けなどの助成にも30億円を計上する。 このほか、農作業の人手不足を補う先端ロボットの開発支援に52億円、農産物の輸出を増やすため国際空港の近くに青果や花の輸出拠点をつくる構想として1億円を盛り込む。