荒川河川敷の通称「荒川サイクリングロード」の一部で、歩行者との事故を防止するために設けられた自転車の「20キロ規制」を巡って、自転車愛好家と歩行者の双方が不満を募らせている。自転車愛好家は「遅すぎる」と反発。歩行者からは「ルールは守られず、いまだに危険」との声が聞かれ、両者が折り合えるルール作りが課題となっている。(鶴田裕介) 荒川サイクリングロードは東京湾河口から埼玉県熊谷市まで、荒川沿いの河川敷に延びる全長68キロの舗装道路。車やバイクが通れず、自転車で長距離を続けて走れるため、自転車愛好家の人気スポット。週末には、ランナーや散歩する人の間をスポーツタイプの自転車が猛スピードで走り抜けることも。 下流の約30キロは災害時に緊急車両を通す目的で国が整備した道路で、国土交通省荒川下流河川事務所は「自転車専用道ではない」と強調する。歩行者と自転車のトラブルを避けようと、周辺2市8区と河川敷利