大型のクジラ(写真はザトウクジラ)のストレスホルモン濃度を測定するのは非常に難しいため、科学者たちは、クジラの耳垢にホルモン濃度の記録が刻まれていたことに喜んでいる。(PHOTOGRAPH BY FLIP NICKLIN, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION) 人間の耳垢(あか)は、指で取ったものも綿棒(これはお勧めできない!)で取ったものも、ふつうは近くのゴミ箱に直行する。しかし外耳道に溜まる耳垢には、健康状態に関する情報が含まれている。 これは人間だけでなく、巨大なクジラも同じだ。しかも、クジラの耳の穴はふさがっているため、耳垢は生涯溜まりつづける。世界の博物館の管理者たちは、100年以上の間、死んだクジラから巨大な耳垢栓(耳垢の固まり)を収集してきた。 こうして保管されてきた耳垢栓のおかげで、科学者たちは、過去およそ1世紀半にわたる人間の
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