イブラヒーム・マハラブ首相閣下、 日エジプト経済合同委員会の皆様、 ご列席の皆様、 アッサラーム・アレイクム・ジャミーアン (皆さん、こんにちは) 今回このように、悠久の歴史と文明を誇るエジプトを訪問することが出来たことを心から嬉しく思います。今回で、この2年のうち、5回目の中東訪問になりますが、これは日本がいかにこの地域を大切に思い、尊敬の念を抱いてきたかを示すものです。 私は一昨年、ジッダにおいて日本の新たな中東政策を発表したとき、「タアーイシュ(共生と共栄)」、「タアーウヌ(協働)」に加え、「タサームフ」、すなわち和と寛容を、主導理念にしていきたいと言いました。私はこれまで、この理念に沿った中東政策を実施してきました。 今回私は、「中庸が最善(ハイルル・ウムーリ・アウサトハー)」というこの地域の先人の方々の叡智に注目しています。 「ハイルル・ウムーリ・アウサトハー」、伝統を大切にし、