一般的にジューシーと聞くと、果汁や肉汁があふれる様子などをイメージするかもしれませんが、沖縄でジューシーといえば、米と豚肉、ニンジン、ひじき、カマボコなどの具材をブタのだし汁で炊いた「炊き込みご飯」を指します。 ブタのだしを使った濃厚な味わいが特長で、家庭で作られることはもちろん、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの弁当売り場にも並んでいたり、手軽に作ることができるレトルトタイプも販売されていて、沖縄県民にとって大変身近な存在の郷土料理です。 ジューシーは季節の行事や祝い事などで食べることが多く、中でも旧暦の7月13日でお盆の初日にあたる「ウンケー」に作る「ウンケージューシー」と、冬至に作る「トゥンジージューシー」が代表的です。 「ウンケージューシー」にはしょうがや葉しょうがを混ぜることが多く、香りが強く邪気払いの食物とされるしょうがを入れることで、祖霊と一緒にやって来るチガリムン(