売れっ子CMディレクターの英勉(はなぶさ・つとむ)が、初の長編監督作品を世に送り出す。お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の塚地武雅(つかじ・むが)とモデル出身の谷原(たにはら)章介が同一人物を演じ、ヒロイン役を同じくモデル出身の北川景子が務めるラブ・コメディには、お笑いだけではなく、人生を前向きに生きるためのスパイスも盛りつけられている。 母親が遺(のこ)した定食屋を営む33歳の大木琢郎(たくろう、塚地)は心優しくて料理の腕前も完璧(かんぺき)なのに、彼女がいない。店のアルバイトで美人の星野寛子(北川)にもふられ、もてないのは不細工なルックスのせいだと琢郎は落ち込む。そんなとき、ある紳士服店で薦められたスーツを着ると、見違えるようなハンサム男・光山杏仁(ひかりやま・あんにん、谷原)に変身してしまった…。