「労働なき富」。29日に衆参両院の本会議であった施政方針演説で、鳩山由紀夫首相がこの言葉を語ると、議場の野党議員から、「お前だろ」「税金返せ」などの激しいヤジが浴びせられた。 「労働なき富」は、インド独立の父マハトマ・ガンジーが指摘した「七つの社会的大罪」のうちの一つ。演説で首相は、なくしていかなくてはならない日本社会の課題として取り上げた。 しかし、首相は母親からの12億6千万円の資金提供が明らかになったばかり。演説を事前に読んだ閣僚の一人も「あんたのことだろ、とならないか」と懸念していたという。