アメリカ軍は、太平洋軍のハリス司令官が空母カール・ビンソンを中心とする艦隊に対し、オーストラリアへの寄港の予定を取りやめ、朝鮮半島を臨む西太平洋に展開するよう指示したと公表し、弾道ミサイルの発射や、新たな核実験の兆候とも取れる動きを見せる北朝鮮をけん制する狙いもあると見られます。 カール・ビンソンは先月中旬まで、朝鮮半島周辺で米韓合同軍事演習に参加したあと、この海域を離れて南下し、8日に寄港先のシンガポールを出港してさらに南に向かう予定でしたが、今回のハリス司令官の指示により、北へと進路を変えるということです。 アメリカ軍が空母の詳細な行動計画の変更を公にするのは異例で、今回の公表には弾道ミサイルの発射を繰り返し、核実験場で新たな核実験の兆候とも取れる動きを見せる北朝鮮をけん制する狙いもあると見られます。 北朝鮮をめぐってアメリカは、トランプ大統領が7日までの2日間行われた米中首脳会談で、