【モスクワ=副島英樹】ロシアのプーチン首相は19日、極東サハリン州の州都ユジノサハリンスクで開かれたエネルギー関係会議で、東日本大震災に見舞われた日本への液化天然ガス(LNG)供給を増やす方針を示した。欧州に供給しているLNGを日本向けに回し、欧州向けはパイプラインによる液化していない天然ガス供給を増やすことで手当てするという。また、サハリンから海底ケーブルを使った日本への直接送電も検討していることを明らかにした。 イタル・タス通信などによると、プーチン首相は「欧州と日本とのグローバルな交換作戦で、日本への現実的な緊急支援として1カ月に100万トン以上のLNGの供給が確保される」と説明。欧州との協議を近く始めるという。 さらに同首相は、極東やシベリアでのエネルギー開発計画への日本企業の参加も提案した。震災で露呈した燃料不足や福島第一原発の事故に伴う電力不足を機に、ロシアは日本とのエネル