今日本では高額療養費制度の自己負担額の上限の引き上げが行われようとしています。 高額療養費制度とは、国民が医療にかかって医療費の自己負担額が高額になった場合に、それ以上の金額(自己負担分)が保険でカバーされる制度です。 すべての国民が明日突然がんと診断されたり、交通事故にあって手術が必要になって高額の医療費請求を受け取る可能性があるので、この制度変更はすべての国民に関係のあるものです。そう考えたら無関心ではいられないはずです。 この制度は、医療費の自己負担額が高額になった人たちのためのものであり、つまり医療費が少ししかかからない人にはあまり関係のない制度です。一方で、手術や抗がん剤治療が必要など、かなり高額な医療費がかかる人にとってのセイフティネットのような制度です。 この負担上限額が、年収1650万円以上の家庭では、現行の約25万円/月から、約44万/月に引き上げられることが検討されてい
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