「母なる証明」を観ました(@チネチッタ)。 もう何年も殺人事件が起きていないような韓国の片田舎の町。一人の少女が殺される。容疑者として逮捕されたのは、彼女をその晩に見かけたという、一人の青年だった。青年の無実を信じて疑わない彼の母は、真犯人探しに奔走するが・・・というお話。 長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』に始まり『殺人の追憶』『グエムル−漢江の怪物−』そして短編オムニバス「TOKYO!」にも参加するなど、精力的かつハイクオリティーな作品を発し続ける韓国の新鋭が選んだ今回の題材は、出世作となった「殺人の追憶」のいわば変奏とでもいうべきテイストの作品。しかしながら、クライマックスにかけて、彼が本当に描きたかったそのテーマが浮き彫りになり、エンディングに至っては「またもや前人未到の地へ降り立った・・・!」とでも評したくなるような本当に物凄い終わり方をしていて、やっぱりポン・ジュノ侮れない!
