英文学会シンポジウム 2001年5月、学習院大学 今日の発表の目的は、パフォーマンス研究という何やら魅力的には聞こえるけれど得体の知れない研究領域の地勢図を、過去から現在そして未来へという時間軸に沿って描いてみることです。順序としては�@パフォーマンス研究の成立と歴史、�Aパフォーマンスという規範、そして�Bパフォーマンス研究の可能性という小題に分けて話しを進めていきたいと思います。 �@パフォーマンス研究の成立と歴史 大学の組織という図式で捉えると、パフォーマンス研究の始まりは1980年にニューヨーク大学のGraduate Drama Departmentが、パフォーマンス研究科として再出発した時点に遡ることができます。その中心となった人物は Richard Schechner ですが、彼は1960年代後半に"Performance Group" という劇
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