「そこから先はブラックボックス?それでは困るなあ。最後の最後まで分解して、どうなっているかを理解しないと不安で使えない」。 「ブラックボックスは気持ち悪い」というセンスを持つ人がいる。ハードウエアを見ると分解したくなる人であり、ソフトウエアに接するとソースコードを読みたくなる人である。 彼らはブラックボックスをすぐには信じない。疑い深いというより、徹底したリアリストと呼ぶべきだろう。それ以上分解できない部品を一つひとつ確認して、そのハードウエアの実力を理解する。ソースコードを読むことで、そのソフトウエアの品質やロジックの良し悪しを判断する。 現場重視の姿勢を徹底し、具体的な事を追求し続けると、こうした境地に到達する。ハードウエアやソフトウエアをつくる現場のエンジニアが全員そうなる必要はないが、全員が何の疑いもなくブラックボックスを採用するようでは危険である。 とことん現場を極めた人は、経営
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