定年まで資生堂で働くつもりでした。 「美しさと人の在り方」について考えることも書くことも好きだし、家庭のケア事情をあれこれ抱えた私が社員としてい続け、声を発することが自分の使命だとさえ思ってました。 でも人生が「資生堂の近森未来」だけじゃなくなってきて、その時間が増えると考え方や価値観が変わり、ありたい人生が変わってくる。自分の居場所を改めて考えるようになり、10月末に退職しました。 しかし平たく言ってしまえば、仕事と家庭の両立ができなくなってしまった。圧倒的にどこにでも転がっている理由です。 決してそれだけが辞める理由ではないのですが、令和になっても、恵まれた環境をもってしても感じた両立の難しさなど、私の個人的な退職話を今回はさせてください。 家族2人のケアが重なった今年の年明け。 ほぼ同時期に家族2人が、前よりも確実に長く病気と付き合っていくことが見えてきました。ひとりはちょっと厄介な