「感情」と「境界」が価格感覚を左右するまず注目したいのが、「感情的価値」と「価格の境界線(内的参照価格)」という2つの要因です。 「感情的価値」とは、商品やサービスの利用によって得られる心理的メリットのこと。 たとえば、スターバックスのコーヒーを例に考えてみましょう。 スターバックスのコーヒーは、単にコーヒーの味という機能だけでなく、「洗練された空間」、「オシャレな雰囲気」など、心地よい感情を伴う要素が大きなポイントになっています。 そのため500円程度でも「そこまで高くない」と思いやすいわけです。 くつろぎの空間、持っているだけでステータスなど価値観は人それぞれ / Credit:Canva これに対し、キャベツはあくまでも食材としての実用性に重きをおきます。 普段から100~200円程度で買えるイメージがあるため、もし500円という価格を見かけると、「割高だ」と感じる人が多いでしょう。