GNU/Linuxシステムを最大限に活用するには、やはりコマンドプロンプトとシェルスクリプトへの習熟が欠かせない。とはいえ、そうした処理はなるべく手早く済ませたいものだ。本稿では、コマンドラインでの作業の手間を最小化してくれる強力な方法として、シェルのエイリアスと関数を紹介する。 ここではbashを例にとって説明するが、以下に示す概念のすべてとコードの大半はその他のシェルでも通用する。 シェルのエイリアスとは、頻繁に実行する長いコマンドを覚えやすくするために付ける別名のことである。コマンドラインから入力された文字列に対し、シェルはまず設定済みエイリアスの一覧とのマッチングを行う。一致するものがあれば、そのエイリアスは対応するテキストに置き換えられ、結果として得られるコマンドライン全体の評価と実行が行われる。以下に、エイリアス定義の例を示す。 alias sqlmanage='mysql -