飢え、病気、戦争、災害… この地球上で人類が何不自由なく暮らしていくには、あまりにも困難なことが多く存在します。 「みんなが何の苦労もなく生きられる世界になればなぁ〜」と夢見たことがあるかもしれません。 実は過去にマウスを使ってこの夢を実現させた研究者がいます。 研究者の名は「カルフーン」、その実験名は「ユニバース25」、通称「楽園実験」と呼ばれています。 ここでマウスは飢えや病気、天敵など、あらゆる脅威を排除した楽園に置かれました。 しかしこの楽園実験は恐ろしい結末を迎えるのです。 これからお話しする物語は、私たち人類の過去、現在、そして未来を映し出すものかもしれません。 目次 飢えも病気も天敵もいない「楽園実験」の始まり群れが誕生し、マウス同士の争いが勃発!楽園が地獄に変わる「終末期」へ 飢えも病気も天敵もいない「楽園実験」の始まり 「楽園実験」が行われたのは1968年のこと。 60年