進化する不可能立体錯視~真実がわかっても逃れられない不条理の世界~ 人の立体知覚は、2次元に投影された網膜像から欠けた奥行きを読み取らなければならないという危うい作業です。そのためそこには、重力に反する動きが見えたり、鏡に映しただけで姿が激変して見えたりなど、さまざまな錯視が生じる余地があります。 あり得ない動きが見えてくる「不可能モーション立体」、鏡に映すと姿が変わる「変身立体」、回転させると形が徐々に変わるように見える「軟体立体」など、錯視をもたらす不可能立体を、第1世代から第6世代までに分類して展示し、数理モデルを使って錯視の仕組みを探る「計算錯覚学」の最前線を紹介します。
