そしてセンターフォワードはいなくなった 田邊雅之=文 text by Masayuki Tanabe photograph by For Picture/AFLO 2007年4月2日 +zoom プレミアの3チームがCLの準々決勝に登場するのは嬉しいが、アーセナルが16強で消えたのは同じくらい残念だった。特別な思い入れがあるからではない。最近のアーセナルは、とても面白いサッカーをしていたからだ。それは一言でいえば“トップレス(センターフォワードに依存しないサッカー)”ということになる。 きっかけとなったのは昨シーズン、ビエラやエドゥ等の主力が移籍したことだった。チームは中盤の穴をファンペルシやファブレガス、フレブで埋めようとしたが、若手主体で戦えるほどCLは甘くない。ベンゲルは攻撃力が落ちるのを覚悟の上で、システムを4−5−1に変更せざるをえなくなった。 とこ