列車は速くシャッターチャンスは一瞬。金網の目が細かいので撮影に使うレンズの口径などには気をつけたい=西宮市上甲東園4 三十日で定期運転を終える初代新幹線「0系」の雄姿を見ようと、新大阪-新神戸間の六甲トンネル(一六・二五キロ)東側入り口真上にある西宮市内の公園に連日、多くの鉄道ファンらが訪れている。(田中靖浩) 「山陽新幹線記念公園」(同市上甲東園四)は一九七二年、同トンネルの開通に合わせて整備された。高速で通過する列車を間近で見られるスポットとして知られる。 近所の人によると、0系の引退が報じられるようになってから訪れる人が目立って増え、最近は平日でも十人以上、週末などは二十人近くがカメラを構えるという。0系の撮影に各地へ出掛ける大阪市東淀川区の会社員、宗像大介さん(22)は「ここは架線柱など障害物が多い上、防音壁の影が車両に掛かるが、至近距離で撮影できるのがほかにない魅力」と話す。 J