今やすっかり国民的行事になった箱根駅伝は、年々ヒートアップするばかり。だが、出場を目指す大学関係者が「盛り上がるのはいいことなのですが…」というように、そこには痛しかゆしの現実がある。 今や大学側は、駅伝部の運営に年間最低でも5000万円近くを投資しなければ「勝つことはもちろん、出場することすらできない大会になってしまった」(大学関係者)ことだ。 選手のスカウティングは過熱する一方で、高校球児の“青田買い”に近い争奪戦が繰り広げられている。「高校の有力ランナーはもちろん、中学生の大会でもチェックする時代になりました」というのだ。しかも有望選手側は「当然、入学金は免除ですよね?」「別の大学は4年間の『学費免除』の条件も出してくれています」、果ては「就職の保証をしてくれなければ行きません」とまでハッキリ口にするとか。 東洋大など強豪校は有力選手が集まり、資金にも余裕がある。しかし出場のボ