6月5日、シンガポールで行われたアジア安全保障会議に出席したロシアのセルゲイ・イワノフ副首相は、《日本との関係強化について「第二次大戦の古い本を閉じて平和条約を締結するのもよいが、条約なしでもやっていける」として、平和条約締結にこだわらないとの見解を示した》(6月5日配信共同通信)。さらにイワノフ副首相は、《「私の知る限り、日露間に領土問題はない。(領有権について)解釈の違いがあるだけだ」と述べた》(前掲共同通信)。関連記事平和条約不要論 国家間の約束はどうした「平和条約なしでもよい」ロシア副首相 記事本文の続き これに対し、伴野豊外務副大臣は、翌6日の記者会見において、イワノフ発言について、《一言で言えば、非常に残念なご発言ということでございます。ご案内のように5月27日の日露首脳会談におきましては、菅総理とメドヴェージェフ大統領は、領土問題につきまして静かな環境下で協議を継続していくと