『週刊ダイヤモンド』3月12日号の第1特集は「フィンテックの正体」です。金融(ファイナ ンス)とデジタル技術(テクノロジー)が融合するフィンテックが、昔ながらの銀行や証券会社などのサービスを呑み込むのではないかと、大きな注目を集めて います。やや過熱気味ともいえるフィンテックブームの現場をレポートし、その最先端技術やサービスの真贋を見極めてゆきます。 今年2月1日、東京・丸の内のオフィス街のど真ん中に、新たにフィンテックの“聖地”が誕生した。その名も「フィノラボ(FINOLAB)」。金 融産業(ファイナンス)とデジタル技術(テクノロジー)を掛け合わせることで、新しいサービスを生み出しているフィンテック分野において、世界に通用する ベンチャー企業を育成するために設立されたオフィスだ。 120人以上が働くことができる広々としたオフィススペースの窓から外を見渡せば、そこには日本を代表する金融街が