「已己巳己」という四字熟語をご存じでしょうか。よく似た字ということから、そっくりということを表しますが、実際に使用例を見たことがありませんでした。が、最近立て続けに遭遇。その一つは大河ドラマの主人公、蔦屋重三郎がからむ本でした。 「已己巳己」という四字熟語があります。「いこみき」と読み、似ているものの例えとされています。 しかし校閲として「已」「己」「巳」が似て非なる字ということは知っていても、実際この四字熟語が「そっくり」の比喩として使われる場面を見たことがありませんでした――今年の正月までは。 水族館の企画展示で遭遇 2025年の正月、厳島神社への初詣の後で宮島水族館に立ち寄りました。企画展として「已己巳己」という漢字がどーんとポスターになっています。 おお、こんなところで「已己巳己」の字にあえるとは。「へ~!ビっくり」というダジャレとの下には「互いに似ているものの例え」という意味の説