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ブックマーク / science.srad.jp (41)

  • 宇宙ロボの脚はただの飾りではなかった | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーションに2011年から配備されている人間型ロボット「ロボノート2」。このロボットには上半身しかないが、NASAは14日までに、来年前半に2の脚を届けることを発表した(時事通信)。 取り付けられた脚を使えば、レール状の手すりを移動したり、無重力環境でも体を固定して作業しやすくなる。上半身を改造すれば、飛行士の代わりにISSの外に出て、危険な宇宙空間で部品交換作業などができるという。 元記事では『「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」と、脚がなくても機能すると説明する場面がある。しかし、現在の技術ではあった方が便利なようだ』とガンダムネタを使ってまとめている。

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    thalion 2013/12/17
  • 受精前に父親が摂取した食事の内容が生まれてくる子供に影響を与える可能性 | スラド サイエンス

    これまで、母親の妊娠中の事内容と生まれてくる子供との関連性に焦点をあてた研究は多くなされてきたが、このたびMcGill大学が行った研究によれば、妊娠前に父親が摂取した事内容や喫煙や飲酒行為についても、生まれてくる子供が先天性障害を持つかどうかに影響することが分かったとのこと(slashdot、CBS News)。 マウスを使った実験を行い、ビタミンB9(葉酸)不足の事を摂取し続けたマウスを父親とする葉酸不足群と、事で葉酸を充分に摂取したマウスを父親とするコントロール群とを比較したとき、葉酸不足群では27%の子供に先天性障害が見つかり、コントロール群では3%だった。 葉酸不足群でみられた先天性障害には、頭部及び顔、脊椎の骨格異常、胸骨や胎盤発育の異常があり、なかには脊椎の中に水が溜まっていたマウスもいたようだ。また、骨が硬くならない肢や筋肉、骨格の異常や、手や足の指の発達障害もみられ

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    thalion 2013/12/16
  • 薬剤耐性菌が野生動物にも広がる | スラド サイエンス

    米国では年間200万人以上が薬剤耐性菌による感染症にかかっているが、野生動物の間にも薬剤耐性菌が広がっているそうだ(論文アブストラクト、 Scientific Americanの記事、 Motherboardの記事、 家/.)。 研究者がマサチューセッツ、カンザス、ニューヨーク、カリフォルニアの4州でカラスの糞を調査したところ、カリフォルニアを除く3つの州で薬剤耐性菌が見つかったという。病院や畜産物の生産における抗生物質の乱用が薬剤耐性菌の原因とされているが、これにより野生動物にも薬剤耐性菌が広がっていることが確認できたとしている。カラスだけでなく、薬剤耐性菌はカモメやハエ、ガ、キツネ、カエル、サメ、クジラなどからも見つかっている。また、カリフォルニアとワシントンの沿岸で採取した砂と水のサンプルからも薬剤耐性菌が検出されたそうだ。こうした野生動物の持つ薬剤耐性菌が人間の健康に与える影響に

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    thalion 2013/11/11
  • 職場うつ病の原因は過労ではなく上司 | スラド サイエンス

    これまで職場でのうつ病にはプレッシャーや仕事量が関係していると考えられていたが、ノルウェーのオルフス大学の臨床医学学科による研究の結果、職場うつ病の原因は「嫌な上司」や「平等でない職場環境」にあることが示されたという(GIGAZINEの記事)。 この研究は、病院や学校などさまざまな機関で働く公務員約4500人を対象に行われたもの。うつ病と診断された対象者に個人面談を行ったところ、多くの人が「職場で上司から不平等な扱いを受けている」と感じていたという。さらにこうした患者は、不平等に多くの仕事を与えられていることが原因であるにも関わらず、仕事量が多いから精神的に苦しんでいると感じる傾向があるという。 この結果を受け、研究チームのGrynderup博士は「透明性のある組織の仕組みをベースにした、労働者を対等に扱うマネジメントが職場うつ病を減らす上で重要になってくる」と述べている。

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    thalion 2013/11/05
  • タンパク質を使ってフラッシュメモリを作る技術 | スラド サイエンス

    台湾の研究チームが、タンパク質を利用しナノスケールで電子回路を構築する研究を進めているそうだ(C&EN、家/.)。 シリコン基板表面にナノ粒子を配置できるタンパク質を使用すると、現在の製造技術を利用した場合よりも、メモリ装置のコンパクト化と複雑な3次元構造の多層電子回路の設計が可能となるという メモリカードやUSBフラッシュ・メモリ・ドライブなどに使用されているフラッシュメモリの高速化や大容量化には、メモリセルのサイズを小さくする必要がある。実証実験で製造した多層フラッシュメモリ装置は、従来の単層デバイスの2倍のメモリ容量を有していたという。また10,000回の消去動作を行っても動作し、時間が経過しても動作は安定していたとのこと。

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    thalion 2013/10/09
  • NASAの無人探査機カッシーニ、土星の衛星タイタンでプラスチックの原料を発見 | スラド サイエンス

    NASAの無人探査機「カッシーニ」の赤外分光計により、土星の衛星「タイタン」にプラスチックの原料となるプロピレンが存在することが発見された(家/.、BBC記事)。 地球以外の惑星やその衛星でプラスチックの原料が見つかったのはこれが初めてであるとのこと。

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    thalion 2013/10/04
  • 地球上の重力の違いを地図で表した「GGMplus」 | スラド サイエンス

    地球上の重力はすべて一定というわけではなく、地域によってわずかに異なっている。こうした重力の違いが発生するのは、地球が完全な球体ではないからだ。オーストラリアとドイツの調査チームは、こうした重力の違いを分かりやすくするため、衛星データと小規模地形モデルに重力測定値を結合して重力場の地図となる「GGMplus」を作成した(Business Insider、GGMplus、家/.)。 その結果、地域によって約0.7%の重力の差があることが判明した。たとえば北極では重力加速度9.83msであるが、赤道に近いペルーのワスカランでは重力加速度は9.76msとなった。北極では体重100kgの人がワスカランでは700g体重が軽くなる計算だ。地球の引力は極地がもっとも強く赤道近辺が弱くなる。しかし地球は平らではないため、山や谷、含まれている鉱物の種類などによって重力は変わってくるという。研究者はこの地図

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    thalion 2013/09/19
  • 老化を遅らせる遺伝子の仕組みを解明? | スラド サイエンス

    米ワシントン大の今井真一郎准教授らのグループは、老化を遅らせ寿命を延ばすと言われている「サーチュイン」と呼ばれる遺伝子が働く仕組みが解明したらしい(朝日新聞)。 脳の視床下部とよばれる部分でのみサーチュインの働きを強めたマウスを遺伝子操作で作ったところ、人の70歳にあたる18カ月になっても、行動量の減少、体温や酸素消費量の低下、筋肉組織の乱れなど老化に伴う現象がみられなかったとのこと。 平均寿命も普通のマウスに比べ、メスで131日(16%)、オスで77日(9%)も延びたそうだ。視床下部で遺伝子が働くと特定の神経を通じて筋肉に信号が届き、筋肉が若く保たれることで老化を防ぐことができるとしている。

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    thalion 2013/09/11
  • 腸内細菌によって肥満度は変わる? | スラド サイエンス

    9月6日付のサイエンス誌に掲載された論文によると肥満と腸内細菌の関係が今までにないくらい直接的に示されたらしい(日経新聞、最新健康ニュース)。 面白いのはその実験方法で、まず、一方が太っていて他方が痩せている人間の双子を見つけてくる。そして、大便を採集して腸内細菌をGET。その後、無菌状態で育てたマウスにそれを移植して体重増加量を肥満のヒト由来とヤセ由来の菌で比べる、というもの。結果も振るっていて、肥満のヒトからきた菌は、マウスを太りやすくして、ヤセ由来は太りにくくしたという。腸内細菌、超大事じゃん。 さらに、痩せた人の腸内細菌を移植されたマウスと肥満者の腸内細菌を移植されたマウスを一緒に飼うと、糞をべあうことで腸内細菌の交換が行われるらしい。そうすると肥満者由来のマウスが、だんだん痩せた人由来のマウスの代謝に近づいてきたという。また、不健全な事を与えると、痩せた人由来の菌が定着しにく

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    thalion 2013/09/10
  • 中国が秘密裏に進める巨大科学技術プロジェクト | スラド サイエンス

    現在、中国では重要な分野での技術的弱点を克服することを目的とする技術高度化計画(863プログラム)が実施されている。中国が新たな大規模国家プロジェクトとして進めているのが、2005年から2020年にかけて科学技術の開発を行う「MLP(2006 National Medium to Long-term Plan)」だ。この計画には人民500億元(750億米ドル、7.4兆円)が投資されているという。MLPには13の公表されている分野と公開されていない三つの分野があると言われている(The Diplomat、家/.)。 とくに注目を浴びているのが非公表の3分野。そのうちの一つ目は核融合反応の実現に必要不可欠なレーザー関連技術「Shenguang(神の光)」と呼ばれるものだという。2020年までにシステム完成を目指すされている。二つ目は衛星ナビゲーションシステム「Second Generatio

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    thalion 2013/09/09
  • ブラックホールに向かって流れたガスの99%以上ははね返されている | スラド サイエンス

    ブラックホールというと、近づくものすべてを飲み込むというイメージがあるが、マサチューセッツ大学アマースト校の天体物理学者であるQ・ダニエル・ワン氏によると、物質がブラックホールへ向けて流れる際、その99%以上ははじき出されるという(WSJの記事、Nature誌掲載の論文)。 NASAのチャンドラX線観測衛星が天の川銀河の中心にある巨大なブラックホールを5週間近くにわたって観測した結果、ブラックホールに向かって流れている高温ガスの分布が、ブラックホールを周回している数百の若くて高温の星の分布パターンと一致していることが分かったそうだ。これは高温ガスが星から吹き流されていることを示しているという。 ブラックホールに落ちていくガスは高温になり、輝くはずであることがわかっていたが、天の川銀河のブラックホール周辺が期待ほど輝いていないことが従来知られていた。ブラックホールに注いでいるガスのすべてが中

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    thalion 2013/09/05
  • 放射性トリチウムは薄めて海に流すべき? | スラド サイエンス

    福島第一原発の事故により大量の汚染水が発生しており、その処理についてどうすべきかの議論が進められている。汚染水に含まれているセシウムやストロンチウムについては除去装置による集積が可能だが、トリチウム(三重水素)については、酸素と結合したトリチウム水は一般のH2Oとほぼ同じ性質を示すことから、分離が難しい。そのため、日原子力学会の東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会はトリチウムについては安全基準値よりも大幅に薄めて海に放出すべき、という結論をまとめた(読売新聞、朝日新聞)。 トリチウム水は水とほぼ同じ振る舞いをすることから、生物内での濃縮はないとしている。元々トリチウム水は自然界に一定数存在しているものの、環境に与える影響は当にないのだろうか?

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    thalion 2013/09/04
  • 日本でのCO2排出枠、金銭的価値が全く無くなるも枠は増え続ける | スラド サイエンス

    あるAnonymous Cowardのタレコミより。国家や企業に対し温室効果ガスの排出量を割り当てるとともに、それを取引できるようにする「排出取引」が、国内では事実上無価値になっているという(日経新聞)。 記事で国内制度の問題として挙げられているのが、排出枠を購入したいという企業・団体がないという点だ。機器メーカーなどによる排出枠の取引はあるものの、排出枠の管理は面倒であり、顧客もうまい使い方が見えていない状態であるという。さらに排出枠の大口需要家として期待されていた電力会社も震災による赤字でその購入を行えない状況になっているという。 一方、排出枠はほぼコストゼロで創出できるために増え続けており、需要がないのに供給だけは増えていくという状態だそうだ。そのため、排出枠の「在庫」は増え続けており、多くが残されているという。排出量取引には多額の税金も投じられており、その有効性が疑問視されている。

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    thalion 2013/08/27
  • 東大合格を目指す人工知能プロジェクト、進展中 | スラド サイエンス

    2011年に東大合格を目指す人工知能プロジェクトというのが開始されたが、このプロジェクトは順調に進んでいるようだ(IEEE Spectrum、ロボットは東大に入れるか、家/.)。 日の国立情報学研究所(NII)では、東大を受験して合格できるレベルの人工知能プログラムを開発しようとしている。2016年度までに大学入試センター試験で高得点をマークできるようにし、2021年度には東京大学入試を突破することを目標にしているという。試験問題の中には、物理や世界史などの選択方式の問題も含まれており、これを解くためには高度な言語処理の技術が必要になる。 AIの言語処理を担当する宮尾祐介准教授は、AIは教科書やウィキペディアを含むデータベースを検索することにより、質問に対する答えを見つけ出せるとしている。ただし、歴史問題などの場合、その内容の持つ意味を理解して正しい推論を行う必要があるとしている。研究

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    thalion 2013/08/27
  • 東京都、12年ぶりに人工降雨装置の稼働へ | スラド サイエンス

    あるAnonymous Cowardのタレコミより。今年は雨が少なく、利根川水系や多摩川水系のダムでは貯水量が平年を下回る状態が続いているという。そのため、東京都は人工降雨装置の稼働を検討していたのだが、明日21日午後に奥多摩町の小河内ダムにある人工降雨施設を稼働させることが決定したとのこと(読売新聞)。 この人工降雨施設は、ヨウ化銀を燃焼させて送風機で飛ばすというもの。ヨウ化銀は水蒸気と結びつきやすく、これが核となって雨が降るという。前回の稼働は2001年で、その際は40~50ミリ程度の雨が発生したという。

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    thalion 2013/08/21
  • 理研、粘菌の行動原理に基づいて「多本腕バンディット問題」を解く方法を考案 | スラド サイエンス

    理化学研究所は単細胞生物「粘菌」の行動原理に基づいた、「新しい概念のコンピュータ」を開発したと発表した(マイナビニュース、朝日新聞)。粘菌は、全体として秩序立った変形・移動運動や、置かれた環境中で自らの行動を最適化する合理的な意思決定を実現できるため、自律分散型情報処理システムのモデル生物として、近年、研究が進められている。 発表によると、開発されたのは「多腕バンディット問題」と呼ばれる、「複数台で設定の異なるスロットマシンのうち、最も報酬が多く得られる可能性のあるスロットマシンを見つける」という問題を解くアルゴリズム。 粘菌の行動原理は、量子ドット間の近接場光を介したエネルギー移動プロセスに類似しているとのことで、近接場光を利用して粘菌の情報処理能力を量子ドットで再現し、これを使って多腕バンディット問題を効率よく解決するアルゴリズムを開発したという。これにより、多碗バンディット問題

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    thalion 2013/08/20
  • 降圧薬「バルサルタン」の臨床試験でのデータ改ざんが次々と明るみに | スラド サイエンス

    ノバルティスファーマ社が「ディオバン」という商品名で発売している「バルサルタン」という降圧薬(血圧を下げる薬)について、その臨床試験データでの不正操作が明らかになった。この事件には企業と複数の大学が絡んでおり、またすでに市販されている薬ということで、かなり大がかりな騒動になっている模様。 問題となっているバルサルタンは降圧薬としての効果が確認されているが、それ以外に「脳卒中や狭心症を減らす効果」があるとうたっていた。この根拠となっていたのが、慈恵医大および京都府立医大、滋賀医大、千葉大、名古屋大の5つの大学で行われた臨床試験結果だった。これらの論文内容に対しては当初から批判が多かったのだが、今年2月に京都府立医大の研究チームが執筆した臨床試験論文3について、「重大な問題がある」として撤回されていたことが明らかになった。 当初は「データ集計の間違い」と主張していたが、その後これを受けて京都

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    thalion 2013/08/01
  • 「JAXA相模原キャンパス特別公開2013」、今週末に開催 | スラド サイエンス

    今週末恒例のJAXA相模原キャンパス特別公開が開催されます。今年は7月26日(金)/7月27日(土)の2日間。ぜひお子様を連れてお出かけ下さい。 詳細スケジュールは宇宙科学研究所の「JAXA相模原キャンパス特別公開2013」ページをどうぞ。 開催期間は両日ともに10時00分~16時30分。場所はJAXA相模原キャンパス(最寄り駅はJR淵野辺駅)で、隣接する相模原市立博物館や東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館、相模原市立共和小学校でも関連イベントが開催される。

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    thalion 2013/07/25
  • 船外活動中の宇宙飛行士のヘルメット内に液体が漏れる、溺死の危険もあった | スラド サイエンス

    某ヤマトで「宇宙船でおぼれ死んだりしてみろ、洒落にならんぞ」という台詞があったが、似たような事故が現実に起きてしまったようだ(sorae.jp)。 7月16日のNASAの発表によると、クリストファー・キャシディ宇宙飛行士とルカ・パルミターノ宇宙飛行士が船外活動をしていたところ、パルミターノ宇宙飛行士のヘルメット内部で水のようなものが漏れ出したという。幸いパルミターノ氏は無事で、健康被害も今の所確認されていないが、一歩間違えば大惨事になっていた可能性がある。 無重力環境においては、水はしたたり落ちずに皮膚に付着したまま、全体に広がる特徴を持っているという。もし顔全体に水がかかると簡単に顔から離れず、窒息する恐れもあった。NASAジョンソン宇宙センターの船外活動責任者のカリーナ・エバーズレー(Karina Eversley)氏も「もし水が大量に漏れた場合、パルミターノはほぼ間違いなく溺死してい

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    thalion 2013/07/23
  • 「小澤の不等式」が証明される | スラド サイエンス

    物理原理の1つである「不確定性原理」に関する理論「小澤の不等式」が、光を使った一般的な実験で証明されたという(読売新聞、日経新聞、日刊工業新聞、Scientific Reports掲載論文)。 「小澤の不等式」を提唱した名古屋大の小澤正直教授と東北大の枝松圭一教授による証明で、光を利用する一般的な測定法でこの理論が常に成り立つことが検証できたという。 「小澤の不等式」については『 「不確定性原理」を破る「小澤の不等式」、実証される』ストーリーをご参照ください。前回のストーリーでは「中性子のスピン測定」によって理論が証明できたという話であったが、今回は光による測定で検証できたというのが新しいところだろうか。

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    thalion 2013/07/19