中国で最も危険な職業は何か。それは炭鉱夫ではなく、ダムや橋を建設する労働者でもない。実は、職業として最も危険なのは共産党幹部であるかもしれない。 民主主義体制に移行していない現状では、共産党幹部の権限は日増しに膨張している。一方で何の監督・監視も受け入れないため、腐敗はとどまるところを知らない。汚職が摘発され、無期懲役や死刑の判決を受けることも珍しくない。ある調査によると、近年、法曹界も腐敗しつつあり、裁判官と副裁判官の約40%が汚職に手を染めているという。 中国では、共産党幹部は危険性の高い人種と言われている。共産党幹部にとって昇進することはいったい吉なのか、それとも凶なのか、予測不可能である。 北京大学の賀衛方教授(法学)は、幹部の腐敗は単なる個人のモラルの問題として追及すべきではなく、制度的欠陥を取り除くことが重要であると述べている。中国の政治体制の最大の欠陥は、独裁を是とする仕組み