注意欠陥多動性障害(ADHD)の成人は早めに亡くなりやすいとの研究論文が、英精神医学誌に23日掲載された。高めの死亡リスクは、有害な行動を取る傾向と支援の欠如に起因している可能性がある。 英国の30万人以上の電子カルテを分析した結果、ADHDの男性は一般人口よりも6.8年、女性では8.6年も余命が短いことが判明し、「極めて憂慮すべき」問題が提起されたと、この論文は指摘している。 キングス・カレッジ・ロンドンのフィリップ・アシャーソン教授(神経発達精神医学)は、「ADHDの成人は過食や喫煙などの不健康な習慣や危険を顧みない行動に走りやすい」と述べ、「自己免疫疾患やその他の身体疾患との生物学的な関連性もあり得る」との見方を示した。同教授はこの研究には関与していない。 今回の研究に参加した専門家によれば、ADHDの患者は学校や職場で苦労を感じやすく、そうでない人よりも身体的・精神的な健康状態が悪