2009年3月4日の中日新聞夕刊のコラム「大波小波」で、明らかに「腐女子」という語の意味がわからないまま変なレッテル貼りをしている記事を発見。 コラムの筆者は「猫オデオン」氏。当サイトでも先日レビューしたレズビアン小説『ある鰐の手記』(邱妙津、作品社)を紹介する、という趣旨の記事なんですが、最後の一文が明らかにおかしいんです。以下、引用(強調は引用者によります)。 作品社から最近、「台湾セクシュアル・マイノリティ文学」という叢書の刊行が始まった。第一回配本の邱妙津『ある鰐の手記』を読んだだけだが、レズビアンの女子大生の心の動揺と官能への恐れ、知的思索の数々が、実に初々しく、また真摯に描かれている。デュラスに影響を受けた作家らしく、あちこちに自己処罰に満ちた鋭い警句がある。 もうひとつ見落とせないのは、ほとんど東京と同じレベルにある台北のファッションと映画の文化だ。作者はパリ留学中に二十六歳