自分は日本社会に今も根強く残るオナリ信仰が日本の男女観に与える影響が違いを生んでいると思う。 おなり信仰は沖縄の信仰と思われがちだが、柳田国男の「妹の力」を引かなくても日本全体の社会文化に溶け込んでおり、弱まってはいるが現代でもまだ日本人の男女観に影響している。 女には神秘的な力があり、その力で愛する男を守ることができる。場合によっては男が受けるはずの災厄を女が身代わりになってやることもできるというおなり信仰からくる思想は小説や漫画、アニメの中に今も時折出てくる。 「男は本質的には弱く、女は弱い男を守る力がある」という考え方は、古代日本がグレートマザー型の信仰体系で、その名残なのかもしれない。 韓国におなり信仰があるという話は聞かず、自分はあまり多くは見ていない韓国ドラマなどでも、女が男を(精神的に)守るというシーンを観ないので、古代はともかく、今の社会文化にオナリ信仰影響はないのではない