テクノロジーに詳しい現代のビジネス・パーソンは、IT部門が用意した据え置き型の情報システムになど見向きもしない。直感的なインタフェースから企業データにモバイル経由でアクセスすることこそ、彼らが望むスタイルなのだ。 実のところ企業で働く人の大半が、会社で用意したノートPCや携帯電話を放置するようになっている。彼らが使いたいのは、見栄えがよく、持ち運び可能かつ直感的に操作できる個人向けのデバイスであり、時代遅れで扱いにくい、企業が認可したテクノロジーではない。 筆者はこうした現状を、スウェーデンのERPベンダーであるIFSのCTO、ダン・マシューズ氏が見せてくれた最近の資料によって目の当たりにした。IFSは、製造会社で働く281名の管理職社員を対象にある調査を実施したという。同調査の結果を一言でまとめると、IT部門が提供した大規模かつ高価な情報システム(例えばERPやCRMなど)のインタフェー