安倍晋三が芦部信喜の名前さえ知らないということを指摘された時、「揚げ足取りだ」とネトウヨが騒いでいたのは、唖然とするべき出来事であった。 文学が好きな人がドストエフスキーの名前を知らないくらいの大問題なのに、ネトウヨは「俺だって芦部なんか知らない」と言い張ったのだ。 低知能・低偏差値とは何かというと、抽象概念を出されるとアレルギーを起こす人間のことである。 芦部の「憲法」あたりは、リトマス試験紙として丁度いいと言える。 芦部信喜の「憲法」はさほど難解な本ではない。 早慶の一般入試に合格できる程度の知力があれば、法学の知識が皆無でも数時間でスラスラ読める。 逆の言い方をすれば、知能とは、概念思考の問題でしかない。 知能が低くてもたいして問題ではないとも言える。 概念的な文章が読めなくても、普通に生きるには困らない。 日本なら首相だってなれる。 純文学と歴史小説を比べると、基本的に歴史小説家の