私は株式会社ジェイ・イー・エスという会社で、業務アプリケーションソフトの開発に携わっておりました。平成14年5月6日より、同社開発部より営業部に配置換えを命じられました。ソフトウェア開発の営業に携わったことがない技術者の私が営業に転身したのです。最初は営業に対する不安がありました。しかし技術者の気持ちは人一倍わかると自負しておりました。何故ならば自分自身が技術者だったからです。 営業活動を行っている内に、一つの疑問が湧いてきました。「COBOLの案件はある一方、仕事がないCOBOL技術者が大勢いる」という疑問です。確かに案件確保できないのには、できない理由がありました。例えばスキル不足、年齢が高い、生活の事情で止む無く残業が出来ないなどです。 その頃は人余りの時代。ユーザーはあまり考えなくても技術者の確保ができる時期でした。そのためユーザーは利益追求にのみ目が向けられ、技術者の生活や気持ち