小説やゲームなどで親しまれ、現代人に「リーダーとはかくあるべき」との道筋を示しているといわれる三国志。しかし、その物語で語られている群雄たちの活躍の多くは、実は後年の作家・羅貫中(らかんちゅう)の小説『三国志演義』による“創作”にすぎない。 実際の英雄たちの姿は、後漢の歴史家・陳寿が記した歴史書・『正史 三国志』に記されているが、フィクションのヒロイックな姿とはかけ離れた、「リアルなリーダー像」が描かれている。 『『三国志』からリーダーの生き方を学ぶ 英傑たちの惨めな“しくじり”から、教訓を導く!』の著者・宇山卓栄氏によると、「『乱世の姦雄(かんゆう)』曹操も、『天才軍師』諸葛亮も、リーダーとしてやってはいけないミスを犯し、国(組織)に致命的な損害を与えている」という。 ■リアル「三国志」は、「残念なリーダー」事例の宝庫 なじみのあるマンガや映画の三国志で展開される英雄伝・武勇伝は、ありえ
