理由は2つあります。①2020年3月6日の石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国のOPEC+会議が決裂したこと、②新型肺炎コロナウイルス蔓延による経済活動停滞に起因する石油需要の減退です。 3月6日のOPEC+会議の前、(上場企業では)世界最大の石油会社ロスネフチのI.セーチン社長はロシアのV.プーチン大統領に追加減産に賛成しない旨を説明し、同大統領は了承したと伝えられています。 ただしロシアとしては現行120万bd(日量120万バレル)の協調減産には賛成しており、交渉決裂後にサウジアラビアが直ちに原油増産を発表して油価が暴落したことは、ロシアにとり想定外でした。 3月下旬には北海ブレントや米国WTI(West Texas Intermediate)などの主要油価はバレル$30を割り、$20台で推移しており、年初比半値以下になっています。 一方、油価暴落に関しては予想通り、「陰謀