四光波混合(FWM : Four-Wave Mixing)は光カー効果の一種であり,二つ以上の異なった波長の光をファイバ中に入射した際に生じる。FWMは一般には三つの異なった波長の光を光ファイバ中に入射した際に,それらのどの波長とも一致しない波長に新たな光が発生する現象である。発生した光はアイドラ(idler)光と呼ばれる。FWMは光パラメトリック振動の一種である。また、FWMは全ての媒質で誘導ラマン散乱に影響することが知られている。 多くの非線形過程において、光ファイバはそれ自身が直接過程を引き起こすわけではないが、束縛電子の非線形応答を通して光波間の仲立ちをする。この過程は、屈折率など媒質のパラメータが光で誘起される変調を受けて起こるのでパラメトリック過程と呼ばれる。誘導散乱過程(誘導ラマン散乱と誘導ブリルアン散乱)は非線形媒質が直接に関る結果位相整合条件が自動的に満たされることに対し